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日本フルードパワー工業会/ 2024年 年頭所感

2024 年 01 月 24 日

日本フルードパワー工業会
会長 梶本 一典

 

 

 


 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 過去3年にわたるコロナ禍が収束し、ウイズコロナ社会となり、わが国の4-6月期のGDPは前期比年率6%増となるなど、世界的に高成長が期待されましたが、個人消費の減少など内需が低迷し、結果的には 2023 年GDPは、プラス 1.8 %程度に留まる見通しとのことです。一方、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー不足・高騰は依然として続く中、ハマスとイスラエルとの戦争勃発など、地政学的リスクは益々高まってきており、「経済安全保障」の枠組みのなかで、様々なリスクを見据えながら事業を行っていくことが求められております。
 さて、現場での労働力不足は一段と厳しい状況になっております。政府は、熟練した技能を身につけた外国人材が、引き続き熟練工やマネジメント層として製造業の現場で活躍できるよう、素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野を含む全 11 分野を、特定技能2号の対象にするように、技能実習制度及び特定技能制度の見直しを進めると聞いております。是非、実態に即し遅滞なく進めていただければと思います。また、今年4月からトラックドライバーの時間外労働上限規制、所謂「物流の 2024 年問題」が始まり、その影響はまだわかりませんが、これに対しても適切な対応が求められると考えます。
 工業会といたしましては、これら課題に取り組んでまいりますが、他方、大きな行事もございます。一つは、5月に、ISO/TC131の会議を日本で開催することです。多くの各国の委員と日本の委員の深い交流をきっかけに、わが国の技術の国際標準化が一層進むことが期待できます。もう一つは、9月に、IFPEX2024を東京ビックサイトで開催することです。既に、台湾などからもブースを出す申し込みがあり、また、会員有志企業の若手が、フルードパワーの未来像や最新技術の紹介などを行う特別展示などの企画も検討されております。難しい時期ではありますが、より力強い業界に向けて、若手のパワーを期待しているところであります。
 今年も、フルードパワー業界の発展に向けて頑張ってまいりますので、ご支援よろしくお願いいたします。

 

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