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日本鍛圧機械工業会/ 2024年 年頭所感

2024 年 01 月 10 日


一般社団法人 日本鍛圧機械工業会
代表理事会長 北出 安志

 

 

 


「コロナ禍からの回復、飛躍を願う一年」

 新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
平素は、当工業会の運営に格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 3年間に亘る新型コロナウイルス感染症は一定の収束を向かえ、漸く通常運転が可能となってきました。とは言え、COVID-19が消滅したわけではなく、インフルエンザと同様に感染対策を意識することが肝要と思われます。本年は、辰年です。龍が天に駆け上る姿から飛躍、向上の年とも言われますので、行動制限が無く伸び伸びと活動できることを願っております。
 一方で世界情勢の不透明感は増していると言えます。長引くロシアのウクライナ侵攻だけでなくイスラエル・パレスチナ情勢、世界経済をけん引してきた中国の成長鈍化や不動産バブルの崩壊とも言える中国不動産大手の経営危機など予断を許しません。また、国内においては物流における2024年問題やカーボンニュートラル(CN)の対応など課題が山積しています。その様な状況だからこそしっかりと地に足をつけ、そして踏みしめて大きく跳躍したいものです。
 次に、昨年を振り返ると共に本年の展望を述べさせて頂きます。
 まず2023暦年の受注は、2022年の横ばい3,730億円を見通しておりましたが、恐らく若干下回る程度に落ち着きそうです。また、2024年の受注予想は調査統計員会の発表が12月下旬で本号に間に合いませんが、世界情勢の不透明感は増すものの、半導体不足の緩和や次世代電池製造などのEV関連設備投資意欲の旺盛さなどから2023歴年と比しても、底堅く推移するのではないでしょうか。
 昨年はMF-TOKYO 2023を4年振りにリアルで開催することができました。無事終了できましたのも会員の皆様を始めとするご出展者様とご後援、ご協賛いただいた関係諸団体の皆様のお陰と心より感謝申し上げます。次回の2025年開催は、東京ビッグサイトより2025年7月16日(水)から19日(土)の開催日程が提示されておりますので、改めて皆様のご支援ご協力をお願いいたします。
 工業会活動ですが、レーザ・プラズマ専門部会がレーザ加工機のユーザ様に向けた「レーザ機器管理者講習会」を2月に実施します。また、企画委員会が若手社員向けに業界で必要な幅広い商品知識を習得できるようにプレス機械・フォーミング機械・板金機械の「基礎商品講座」を4月に実施する計画を進めております。セミナーも東京都立大学西村尚名誉教授主宰の「サーボプレス技術セミナー」や日本塑性加工学会様との産学連携企画セミナーなど、有益な情報発信を積極的に展開して参ります。

 本年も工業会活動に関係各位のご支援、ご協力をお願いしたいと存じます。また、2020年以降は十分な工業会活動ができませんでしたが、既に行動制限もありませんので、会員の皆様の積極的なご参加をお願いいたします。
 皆様方にとりまして本年も良い年でありますようご祈念申し上げますと共に、益々のご繁栄とご健勝をお祈り申し上げます。

 

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