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JIMTOF2026開催迫る

NEW! 2026 年 09 月 30 日

 国内の工作機械業界の最大のイベント日本国際工作機械見本市(JIMTOF)が、10 月 26 日(月)から 31 日(土)まで東京ビッグサイトで開催される。開催日から日曜日が外れるのは初めてで、大手の厳しい納期設定から平日は休みがとりにくい金属加工業界は日曜日くらいしか展示会に行けない、という都市伝説にも終止符が打たれることになった。
 ここで主催者の一翼を担う(一社)日本工作機械工業会の坂元繁友会長からのメッセージを紹介する。

坂元繁友会長のメッセージ

坂元繁友 会長

 工作機械産業の新技術発表の舞台であるJIMTOF(日本国際工作機械見本市)は、1962 年の初開催以来、業界関係者の弛まぬ努力と工作機械にかける情熱により、工作機械ビジネスの創出に貢献しながら成長を続けてきました。
 今回で 33 回を数えるJIMTOF2026は、東京ビッグサイトの大規模改修工事の影響で、展示スペースに制約が生じたものの、持続可能なJIMTOFの実現に向けて、出展者数の維持に努めた結果、世界 22 ヵ国・地域から歴代2位となる 1,087 社の参加を得ることができました(2026 年7月3日時点)。
 会期を迎えるに当たり、主催者サイドでは、物理的な制約を乗り越えながら、最新鋭の工作機械、最先端の技術が集結する世界最大級の国際技術ショーとして、展示の質で最高を目指しています。このJIMTOFにご来場頂きます世界各国・地域の皆様、本展に向けて研究開発に励まれている出展各社、広報面で多大なご協力を頂いている報道関係の方々に心よりお礼申し上げます。
 さて、現在、製造業は、原材料高騰、人材不足、地政学リスクに起因するサプライチェーンの混乱など、様々な課題に直面しています。これらの課題に対し、JIMTOF2026では、AIロボティクス・デジタル技術等を活用し、製造プロセス全体の最適化に寄与するソリューションが精力的に展開されます。出展者一同、本展で初披露する新製品・新技術や、コアプロダクトのアップグレードを通じて、世界の製造業が、今回のテーマである「果てなき高度へ」飛翔する一助になりたいという、熱い思いを込めて開発と準備を鋭意進めて参りました。ご来場の皆様にも、大いに期待して頂きたいと存じます。
 一方、主催者としては、従前にも増して、バラエティに富んだ併催プログラムを用意します。毎回好評の企画展示では、日本成長戦略 17 分野に選ばれたAIロボティクスに焦点を当て、「日の丸ヒューマノイドの進化を支える工作機械」と、「熟練技能の結晶である『きさげ』作業の協業に挑戦する匠とロボット」という2つのコーナーを設けます。きさげの企画展示には、当会会員メーカの匠が日替わりで登壇するほか、きさげ体験教室も開き、ものづくりの真髄や醍醐味を体感頂きます。
 また、内外大学等の研究成果を一堂に集めたIMEC(国際工作機械技術者会議)ポスターセッションを始め、ジグフライス盤による加工体験、当会会員の出展ブースを巡る学生ツアー、業界研究セミナー等の学生応援プログラムを盛り込みます。加えて、全国の理工系学生の皆さんを招いて開く、恒例の「工作機械トップセミナー」と連携し、JIMTOF最終日の夕刻に、参加企業を拡大した出展メーカと学生との交流会を催します。
 このように、ミライに繋がる発見や、ミライを担う人材確保に寄与する併催イベントを拡充しながら、JIMTOFは、時代のニーズを的確に捉え、最先端の技術を発信し続けることで、果てなき高度を目指し、羽ばたいて参ります。
末尾になりますが、全ての出展者にとって、JIMTOF2026が、世界のものづくりの発展に貢献する良きビジネスの契機となるよう、心よりご祈念申し上げます。

JIMTOF開催概要
名  称:JIMTOF2026 第 33 回日本国際工作機械見本市
開催趣旨:工作機械およびその関連機器等の内外商取引の促進ならびに国際間の技術の交流をはかり、もって産業の発展と貿易の振興に寄与することを目的とする。
会  期:2026 年 10 月 26 日(月)~  10 月 31 日(土)6日間
開場時間:10:00 ~ 17:00(最終日は 16:00 まで)
会  場:東京ビッグサイト
主  催:一般社団法人 日本工作機械工業会、株式会社 東京ビッグサイト
後  援:外務省、 経済産業省、 東京都、 日本商工会議所
協賛団体:日本工作機械輸入協会、 一般社団法人 日本鍛圧機械工業会、 日本精密機械工業会、 一般社団法人 日本機械工具工業会、 一般社団法人 日本工作機器工業会、 日本精密測定機器工業会、 研削砥石工業会、 ダイヤモンド工業協会、 日本光学測定機工業会、 一般社団法人 日本フルードパワー工業会、 一般社団法人 日本試験機工業会、 一般社団法人 日本歯車工業会
展示場面積:92,850 m2(東※・西・南展示棟)※今回は東4~6ホールはメンテナンスのため使用できない
展示製品:工作機械 / 鍛圧機械 / 工作機器 / 機械工具(切削工具・耐摩耗工具)/ ダイヤモンド・CBN工具 / 研削砥石 / 歯車・歯車装置 / 油圧・空気圧・水圧機器 / 精密測定機器 / 光学測定機器 / 試験機器 / 制御装置および関連ソフトウェア(CAD、CAM等) / その他工作機械に関する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術および情報

講演会・セミナー
以下の講演会・セミナーの聴講希望者は事前の申し込みが必要です。詳しくはホームページにアクセスしてください。
■10 月 26 日(月) 13:00 ~ 会議棟7階 国際会議場
 基調講演:変化する世界自動車産業の構図~日本OEM と関連産業へのインプリケーション
 中国市場の最強EVメーカ群と彼らを支える強力な電動化・知能化のエコシステムの台頭が著しい。それは、中国のデジタル国家戦略と有機的に結合している。SDV化、AI進化など、グローバルにおける自動車産業の競争構図が変化する中で、日本メーカは勝ち筋を描くことができるのか。今後の日本車の勝ち筋、関連産業への影響を論じる。

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株式会社 ナカニシ自動車産業リサーチ 代表アナリスト
中西 孝樹 氏

■10 月 27 日(火) 13:00 ~ 会議棟1階 レセプションホール
 特別講演:自動車業界における3DA モデルを通したデジタル活用
 ―開発と製造におけるスピードアップと日本品質の両立-
 日本の製造現場における3DAモデルの連携あり方、活用について論じる。
 ①「日本自動車工業会」での議論と可能性の報告
 ②ものづくり標準データ推進協議会での切削加工分野における工程検討の現状と方向性報告
 ③3DCADと工程検討とCAMへと繋ぐコア技術
 ファシリテーター:株式会社ミツトヨ 顧問 山本 隆邦 氏

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トヨタ自動車株式会社
ユニット生技部/DX技術・戦略室/MBP グループ長
袴田 章義 氏
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本田技研工業株式会社
四輪生産本部/生産技術統括部/デジタル生産技術部/デジタル技術開発課/チーフエンジニア
増﨑 正彦 氏
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株式会社エリジオン 代表取締役社長COO/CTO
相馬 淳人 氏

■10 月 27 日(火) 15:00 ~ 会議棟1階 レセプションホール
 ホンダジェットの開発と事業化への道
 独自の先進技術を開発し、型式認定取得そして事業化に成功したホンダジェット。その開発者であり経営者としても世界で高い評価を受けている藤野道格氏が、“日本の会社組織の中で革新的な技術を生み出し”、“それを世界市場の中で事業として成功させる”、その哲学とビジネス戦略について語る。

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前Honda Aircraft Company
社長 兼CEO
藤野 道格 氏

■10 月 27 日(火) 13:30 ~ 南4ホール INSIGHTSステージ:南展示棟4階 南4ホール
 「Formnext」コラボ企画 /AM(積層造形)専門セミナー『Formnext Stage』
①転換期を迎えるAM(アディティブ・マニュファクチャリング)― Formnextから見る欧州・世界の最新動向と日本の可能性
AM(Additive Manufacturing)がニッチな技術から産業用の生産技術へと進化する中、世界の製造業では、将来のバリューチェーンにおけるAMの役割が改めて見直されています。 本公演では、欧州および世界の最新市場動向を紹介するとともに、今後特に有望な応用分野を取り上げ、AMが、競争力の向上やイノベーション、サプライチェーンの強化にどのように貢献するかを考察します。
また、AM分野における世界有数の展示会・ビジネスプラットフォームである「Formnext」の視点から、新たに広がりつつある産業用途や投資動向、さらに国際連携の重要性の高まりについてご紹介します。特に今回の講演では、欧州と日本の製造業における、より緊密な連携の可能性に焦点を当てます。

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Mesago Messe Frankfurt GmbH
Vice President Formnext
Sascha F. Wenzler

■10 月 27 日(火) 14:15 ~
②機械製造におけるAM活用
試作のみに用いられる技術から、生産段階においても用いられる確立された技術へと進化してきたAM技術の現在地と、今後の方向性について考察します。
本講演では、VDMA(ドイツ機械工業連盟)アディティブ・マニュファクチャリング・ワーキンググループのマネージングディレクターであるDr. Markus Heeringが、AMの各種プロセスと、そのプロセスチェーン全体について簡潔に解説します。AM技術を効果的に導入・活用するうえで、各工程への理解が不可欠であるためです。
また、最新の市場データおよび「VDMA Spring Survey 2026」の調査結果をもとに、現在すでにAMが活用されている産業分野や用途についてご紹介します。
さらに、Trumpf、Siemens Energy、DMG Mori、SMS Groupなど、VDMAネットワークにおける具体的な活用事例を通じて、工作機械製造をはじめとするさまざまな産業にてAMで製造された部品がもたらす具体的な付加価値やその可能性とともに、AM技術が持つ主な強みと、今後解決すべき課題についても解説します。

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VDW (German Machine Tool Builders’ Association, Germany)
Executive director
Dr.-Ing Markus Heering

■10 月 27 日(火) 15:00 ~
③金属AMにおける利益率の最大化
本講演では、物価上昇によるコスト圧力が続く中、量産メーカにとって、生産効率向上による利益率改善の重要性の高まりについて解説します。
従来の製造プロセスでは、製造現場の効率を数%改善するだけでも大きな成果とされてきました。しかし現在では、Renishawのハードウェア、特許技術、連携されたワークフローを活用することで、製造工程全体で10%以上の改善を実現することも可能になっていることにメーカも気付き始めています。

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Renishaw AG
President EMEA
Rainer Lotz

■10 月 30 日(金) 13:00 ~ 南4ホール INSIGHTSステージ 南展示棟4階 南4ホール
 未来をつくるWomen in STEM~Women in STEM が語る、ものづくりの魅力と可能性
 航空宇宙業界で活躍する女性研究者・エンジニアが、失敗や悩み、そして仕事の醍醐味を感じる瞬間を率直に語る。企業紹介では伝わらない、ものづくりの本音に触れながら、これからのキャリアと自分らしい未来を考えてみて欲しい。

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宇宙航空研究開発機構
主幹研究開発員
大塚 聡子 氏
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宇宙航空研究開発機構
主幹研究開発員
上嶋 博子 氏
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宇宙航空研究開発機構
主任研究開発員
矢野 幸子 氏
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NTT 株式会社
グループリーダー 主幹研究員
髙橋 円 氏
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株式会社 Kanatta
代表取締役社長
井口 恵 氏
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川崎重工業株式会社
主事補
下 悠里 氏
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三菱電機株式会社
研究員
小西 麻緒 氏

南4ホール INSIGHTSステージ
■10 月 30 日(金) 15:00 ~ 南展示棟4階 南4ホール
 あなたの話が伝わらない10の理由
 人気YouTuberのヨビノリたくみ氏がJIMTOFのステージに登場!
 「教えるのが下手だと言われる」「研究を理解してくれない」「飲み会で滑る」…そんな悩みの改善策を考える。
後半には理系フリップネタも披露予定!

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予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
YouTuber
ヨビノリたくみ 氏

南4ホール INSIGHTSステージ
■10 月 31 日(土) 13:00 ~ 南展示棟4階 南4ホール
 未来を動かす機械ビジネスの醍醐味
 世界を舞台に活躍し、社会の未来を支える機械ビジネス。産業ジャーナリストとして多くの国内外企業を取材してきた経験を基に、グローバル市場で挑戦する企業の姿や機械が秘める可能性を紹介し、未来を動かす仕事の醍醐味を伝える。

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インダストリー・ジャパン 代表
那須 直美 氏

JIMTOF考現学

 1986 年の大阪JIMTOFを取材して以来、お付き合いのあるJIMTOFだが、最近は「オヤ?」と思うことが増えてきた。
 最初の「オヤ?」は 2002 年に、それまで3回続けて出展し、日工会の会員にまでなっていたホンダエンジニアリング(EG)が4回目の出展をやめ日工会からも脱会したときだった。あの頃ホンダは業績が悪く、一時は三菱自動車への身売り説が出るほどだった。ホンダ系企業への設備を独自のコンセプトで開発・製造していたホンダの工機部門ホンダエンジニアリング(EG)も、開発した独自のコンセプトを持った設備を外販して食べていきなさい、と言われJIMTOFに 1996 年から3回続けて出展した。「お金のないホンダは自動車生産に必要な広い土地を買えません。そこで各種エンジンを一つのラインで製造する“混流生産ライン”を作ったり、また少なくても二つの機能を有する機械、例えばホーニングとチャンファリングを1台でできるマシンを考え出して完成させた。混流生産では、シビックとアコードなどタイプの違う車のエンジンのドリル加工だけを専門にする“モジュールマシン”を開発した。記憶によると約1メートル四方の箱に 40 本以上のドリルが組み込まれ、流れてきたエンジンブロックにそのモジュールが接近して一気に“ズボッ”と穴あけをする。トヨタやニッサンの工場を見学したこともあるがホンダの流儀を見ると「うまいことをやるな」と感心することが多かった。いま国内にあるホンダの主力工場は埼玉県寄居工場だが、アイダエンジニアリングの大型プレス4台で組んだタンデムラインで、大きなシート材をズドンとプレスして、ボディ、ドア、ルーフなどに分かれたパーツを一気に成形し、反対側の立体倉庫に収めるところからクルマ作りが始まる。そのようなホンダは「JIMTOFは自動車業界のための展示会ではない」と結論付けてJIMTOFから撤退した。2002 年に撤退したときは、社員がJIMTOFに行くことも認めなかった。行きたいものは有給休暇を取り交通費は自腹で行きなさい、とまで決まった。ここまで自動車産業の一翼を担うホンダが決めたということは、工作機械産業の最大のユーザである自動車産業の期待に応えていないのではないか、と不安になった。
 それでは航空機産業に対してJIMTOFはソリューションを提供しているだろうか? 現在の航空機(民間旅客機)は軽量化を実現するために胴体や主翼などの大型主要部品はCFRP(炭素繊維強化プレスチック)でできている。期待の骨組みは主としてアルミ材で組まれるが、そこに包帯を巻くようにくるくると巻き付けていく。何重にも巻き付けて軽くて強いCFRPの真価を発揮している。そのような航空機製造に使える加工機はJIMTOFには殆ど出展されない。CFRPの巻き付けにはレイアップマシン(積層装置)が使われる。あえて出展製品の中で航空機製造に関係する製品と言えば、積層された機体や主翼の穴あけ加工に使われるドリルだろう。CFRPは強靭な炭素繊維が主成分なためドリル加工すると工具に繊維が巻き付き、刃物を痛める。輸入工具の中でも10穴も開けられないという不確かな情報が流れていたが、トルクを調整しながら加工していくと穴あけ数が飛躍的に伸びた事例がある。また主翼の製造にはアルミ製の桁をくみ上げるが一つが 10 m前後の部品も多い。この大型部品を加工するのに現在となっているのが牧野フライス製作所の大型加工機『MAGシリーズ』だ。これは航空機アルミ構造部品の高速加工に特化した5軸制御横形マシニングセンタだ。その詳細はここでのテーマではないからエピソードをひとつ。航空機部品加工を根本的に変えた、と言われたこのシリーズをJIMTOFに出展することを試算したことがあるそうだ。しかし会場まで、分解して運び込むと床に広げられた部品で自社小間内は足の踏み場もなくなり、組立時間はひと月必要になる、と判り断念した。つまりJIMTOFに航空機業界向けの最新加工機の展示はまず困難だ。
 いまのJIMTOFは、各社が買い取ったスペース(小間)に、各社の“最新技術”を盛り込んだ製品が展示されている。高市政権が掲げる 17 の戦略分野があるが、そこには 370 兆円もの投資が見込まれている、という。JIMTOFは、国のそうした姿勢に無関係なのだろうか? 現状では、国の技術レベルが赤裸々に現れる“工作機械”の最大の展示会に、うすら寒い“差しさわりのない”製品だけが並ぶことになる。安全保障の観点から、何から何まで展示してはいけないだろうが、誰にでも見せてよい、というものでもないのではないか? 昔、ミラノ開催のEMOでは受付でカメラを預けたという。スマホの時代にそれは難しいが、警備体制を強化して“撮影禁止”を完全に実施するとか、来場者は身分証明をしなければならない、とか。会場を「一般ゾーン」と「スペシャルゾーン」にわけ後者に入場するのは特別の身分保障を必要とするなど、出展者が安心して展示できる体制を建てるべきだ。この産業では、展示会ビジネスの世界が求める“来場者数”を誇る性質のものではないことを再認識するべきだ。