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ことラボ・レポート

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フジムラ製作所/「『AI 搭載型自動溶接システム』の稼働を第三溶接工場にてスタート」

2023 年 06 月 19 日

 国内最先端の「デジタル板金」を進める、株式会社フジムラ製作所(代表取締役社長 藤村智広)は、このたび 6 月より「第三溶接組立工場」にて、リンクウィズ株式会社(静岡県浜松市)に開発発注を行っていた「AI 搭載型自動溶接システム」の稼働を開始いたしました。

 「AI 搭載型自動溶接システム」は、これまで自社工場のデジタル板金化を進めてきたフジムラ製作所が、長年自社で積み上げてきた溶接技術から導き出した加工条件を整合し、次世代の溶接ワークに必要な技術仕様と条件を抽出。その条件に合わせた仕様でリンクウィズに開発委託を行って進めてきた、まったく新しい溶接システムです。
 溶接システムの開発にあたっては、
  ・少量多品種生産への対応が可能なシステムであること(AIによる認識システムの採用)。
  ・経験に左右されずに安定した品質が可能な溶接システムの構築(TIG 溶接)。
  ・設置面積を最小とし、周囲の作業者と協業できる環境での運用(協働ロボットの採用)。
などの条件とワークを設定し、これをクリヤーできるシステムとしてリンクウィズとシステム開発を行い、このたび稼働を開始するに至りました。

 今回の「AI 搭載型自動溶接システム」は、小型で取り回しの良いファナック製のロボットと TIG 溶接機をシステム化し、リンクウィズのコントロールと制御により全体を構成。操作はタブレットにより簡単操作が可能。
 ワークをセットし、作業者はタブレットで実行ボタンを押すだけでロボットヘッド部分に搭載されたカメラがティーチングを行い、形状を認識後に実加工を行います。さらに今後は、作業指示書のバーコードリーダーを読み込むことで、自動で必要となる形状データなどを認識して加工が行えるバージョンへと進化する予定です。

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