ことラボ・レポート
ことラボSTI 代表 岩波 徹/年末のご挨拶
ことづくりラボSTIの岩波徹です。
早いもので、2021 年もいよいよ年の瀬が迫りました。皆様におかれてはこの1年は、どのような年でしたか。
私たちの社会はいま、社会生活でも、産業社会でも、国際政治でも大きな転換点に差し掛かっています。転換した先に何が待っているのか、誰にも判りませんが、少しでも良い未来に繋がるように、頑張っていこうと思います。
難しい話はここまでにして、元気の出る話から始めますと、なんといってもエンゼルスの大谷翔平選手の活躍と東京五輪での女子バスケットの銀メダルです。
「野球」と「ベースボール」は違うとか Thinking Baseball とか、理屈が先行するのが当たり前のような日本の野球文化に、理屈はいいから楽しめ!と、叱られたようで目を覚ましました。
また身長がモノをいうバスケットボールで、体格的に不利な日本女子が、銀メダルを獲得しました。ポイントガードの町田瑠唯選手は身長 162cm と、この競技ではスタメンに入るのも大変でしょう。しかし視野の広い彼女の配球を見ていると、往年のマジック・ジョンソンのようで、驚きと感心の連続でした。彼女たちのおかげで純粋にスポーツを楽しむことができました。
どちらもアメリカ生まれのスポーツなのが、何かの因縁のようです。
さて私は、今年9月から、WEBサイト「ことラボSTI」を、業界の多くの皆様に後押しをしていただき、なんとかスタートさせることができました。
これはすべて、この「ものづくり産業」と呼ばれる業界の中で日々、精進され、ご活躍されている皆様のお力に他ありません。本当にありがとうございます。
しかし 2021 年も、昨年から続いている「コロナウィルス」の影響により、あらゆる産業がこれまで築いていたシステムやルールが通用しないほどの打撃をうけた年となってしまいました。
いろいろなお話を伺っても、苦しい状況をどうやって乗り切るかということに本当に苦心されていました。それは、メーカーだけではなく、現場のものづくりの環境にまで暗い影を落としていたことは否めません。
そのような中でも、少しずつ明るいニュースが見えてきています。
10 月に開催された「MECT2021」は久しぶりの実機展示会でした。この会場では、多くの方々とお話する機会が得られましたが、やはりみなさんの表情が明るかったのが何よりも印象的でした。
そして、多くの知見のある方へのインタビューにおいても、日本の産業界が目指そうとしている方向性や考え方に自信を深めることができたことも私にとっては大きな収穫となりました。
年末には、日工会の柚原専務理事とロボット工業会の冨士原専務理事にお話を伺うことができ、
2022 年に開催されるJIMTOFと国際ロボット展に大きな期待を寄せることができそうです。
いよいよ 2022 年です。
「ことづくりラボSTI」もまだまだスタートしてから皆様の期待に応えきれていないと思いますが、私にはまだまだやりたいことがたくさんあり、諸先輩方から伺いたいこと、そして残していきたいこと、さらに自分自身も成長するためにもっといろいろなことを知るために教えていただきたいことがたくさんあります。
来年が大きく飛躍するための年だと思っています。
皆様には、これからも「ことづくりラボSTI」を応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
株式会社ことづくりラボSTI
代表 岩波 徹