メールマガジン配信中。ご登録はお問い合わせから

ー 科学と技術で産業を考える ー

優れたことづくり例

テクニカルインフォメーション

THK【JIMTOF2022】

2022 年 10 月 15 日

【第 31 回 日本国際工作機械見本市 JIMTOF2022 出展企業のご紹介 ④】

◆◆◆ THK株式会社 ◆◆◆

・・・ 東京ビッグサイト 西展示棟 第 2 ホール / 小間番号 W2020 ・・・

 

◆出展テーマ : 最先端の自働化~あらゆる動きを技術とサービスでサポート~

 

◆出展製品情報
①8条ボールリテーナ入りLMガイド「SPR/SPS」
 8条の転動溝、小径ボール、超ロングブロックを採用し、有効ボール数が大幅に増加するとともにボールの出入りによる振幅を最小限に抑制。静圧案内に匹敵する超低ウェービングを実現しました(従来の一般的なLMガイドのウェービング値100~300mmと比較して、約1/10の値)。さらにボールの変形量を極小化し、ローラーガイドをしのぐ超々高剛性をも実現。装置の高精度化に貢献します。

②工作機械用高速ボールねじ「BSM/BSM-B」
 新開発の循環構造により、高速性能の要求に応える大リードを採用し、従来品のDN値13万からフルボールタイプのボールねじで最高峰の高速性能 DN値17万へ大幅に向上しました。また、BSMは独自の溝設計と2条溝構造の採用により、負荷容量向上を実現しました。ナット外径をスリム化したことで弊社従来品と比べ最大17%のコンパクト化となり、省スペース設計に貢献します。さらに全長を伸ばすことで負荷回路数を増加し、高剛性も向上しています。

③製造業向けIoTサービス「OMNIedge」
 OMNIedgeは部品にセンサをつけて収集したデータを専用のアンプで処理することで現在の部品の状態を数値で見える化し予兆検知を行う製造業向けIoTサービスです。対象製品をLMガイド、ボールねじ、アクチュエータと拡大し、今年2月よりモータなどの回転部品向けサービスを追加しました。稼働中の装置にも簡単に後付け装着ができるためIoTがすぐに始められるほか、閾値を設定することでメンテナンスや交換の時期を担当者にメールでお報せしメンテナンスの最適化と省人化を実現します。
 独自のセンシングシステム「THK SENSING SYSTEM(TSS)」はLMガイドの研究開発で蓄積したノウハウをもつTHKだからこそ提供できるサービスです。IoT化で大きな障壁となるデータ分析を含めてパッケージ提供することで、簡単にIoT化の効果をご実感いただけます。また、ものづくりの現場を熟知するTHKとして、後付けできることにこだわりました。新しい設備を導入することなく、今ある設備をすぐIoT化できます。さらに、安心してIoT化を進められるように「製造ゼロ待ちチケット」と「IoTリスク補償」の提供を2021年9月から開始しました(※)。

※製造ゼロ待ちチケットとは、OMNIedgeを設置しているTHK製部品で閾値超過アラートが立ち、交換部品が必要になった際、待ち時間なしで生産投入し、出荷するサービスで、ユーザーの交換部品の在庫、デリバリーに関する不安を解消します。また、IoTリスク補償は、適切な運用がなされているにもかかわらずOMNIedgeの予兆検知機能が働かず、センサを取り付けていた機械要素部品に損壊が発生した場合に限り、原因箇所のセンサを取り付けていた機械要素部品そのものの価格と交換にかかる作業費を補償するもので、もしものことが起こった際の不安を解消します。

【サービス内容】
センサ、予兆検知ソフトウェア、安全な通信網、閲覧アプリケーション等をセットにしたパッケージ提供。

④ローラーリテーナ入りLMガイド「SRG」
 L/D=1.5以上(L:ローラー長、D:ローラー径)の高剛性ローラー設計を採用し、超々高剛性を実現しました。超ロングブロックをラインナップし、工作機械に求められる高剛性および高負荷要求に対応します。現在、開発当初のターゲットであったハイエンド機だけでなく幅広い機種にご採用いただいています。また、切削粉やクーラントがかかるタフな環境下での使用を想定し、防塵性能を向上させる豊富なオプションと高耐薬フッ素シールを具備しています。耐薬フッ素シールは耐薬性に優れたフッ素ゴムを採用しているため、材料へのアタック性の強いクーラント環境下においても異物除去能力と潤滑剤密封能力を長期にわたって保つことを可能としています。

⑤複列アンギュラローラーリング「RW」
 小径ローラーの採用により、摩擦係数を低減し低トルク化、低昇温特性を実現しています。RW形の内輪と外輪は一体構造として高い部品剛性を実現しています。内・外輪には、取付け用ボルト穴が加工されており、取付け用ボルト穴のサイズ・本数を最適設計することで、取付けによる転動面の変形を抑え、安定した回転性能を得ることができます。また、加工精度の向上により、高い回転精度に対応が可能です。従来品クロスローラーリングRU形とほぼ同寸法でありながら、RU形に対して軌道列を2倍、DB構造とし剛性を向上 しています。

 

◆お問い合わせ
THK株式会社 マーケティングPR部

 

◆THKホームページ
https://www.thk.com/