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ー 科学と技術で産業を考える ー

ことラボ・レポート

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日工会の月例記者会見(9月)

2022 年 10 月 06 日

(一社)日本工作機械工業会は、9月27日に開催を予定していた月例記者会見を急遽中止して定例の資料とIMTSレポートなどを配信するにとどめた。今月は資料の中からポイントを抜粋するに留めた。

マクロ経済の概況~全体経済:足元の国内景気は緩やかな持ち直しの動き。
GDP統計(4~6月):2次速報実績GDP 前期比+0.9%(年率:+3.5%)
1次速報(同+0.5%)から上方修正 3四半期連続プラス
・先行きは、世界的な金融引き締めの動きや原材料費高騰や供給制約等の下振れリスクがあるものの、景気は持ち直していくものと期待。
⽉例経済報告(8⽉): 感染対策に万全を期し、経済社会活動の正常化が進む中で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待される。ただし、融引締め等を背景とした海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇による家計や企業への影響や供給での制約等に⼗分注意する必要がある。

製造業の動き:⾜元の設備投資は、持ち直しの動きがみられる
GDP統計(4〜6⽉): 2次速報 ⺠間企業設備 前期⽐ +2.0%(年率:+8.3%)
1次速報(同+1.4%)から上⽅修正   2四半期ぶりプラス
⽉例経済報告(8⽉): 設備投資は、持ち直しの動きがみられる 【据え置き】
機械受注(7⽉): 機械受注は、持ち直しの動きがみられる 【据え置き】
法⼈企業統計調査(4〜6⽉): 製造業の設備投資 前年同期⽐ +11.9%(ソフトウェア投資額を除く) 5四半期連続増加
法⼈企業景気予測調査(7〜9⽉): 製造業の設備投資(ソフトウェア投資額を含み、⼟地投資額を除く)(22年度見込み)前年度比 +26.3%(前回:+26.4%)

工作機械の受注状況【8月確報】

概況:
受注総額1,393.3億円は6カ月ぶりの1,400億円割れも、22カ月連続の前年同月比超え。
内需:夏季休暇等により稼働日が少ないが、部品不⾜に伴う需要や⾃動⾞関連の回復が下⽀え。
外需:アジアで前月比増も欧州で減。8か月ぶりの900送縁割れ。但し8月としては過去最高額。
8月は、内外とも依然として高いレベルの受注が継続。世界景気の先行きを注視していく。