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ことラボ・レポート

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DMG森精機/「切りくずを細かく分断し、トラブル防止 テクノロジーサイクル「チップブレーキング」」

2022 年 07 月 29 日

 DMG森精機株式会社(以下、当社)は、送り軸に振動を与えることで切りくずを分断するテクノロジーサイクル「チップブレーキング」を開発しました。切りくずを細かく分断することで加工中の切りくずトラブルを防ぎ、生産工程の自動化を促進します。

 機械加工の現場では、加工時に発生する長くつながった切りくずが工具やワークに巻きつき、加工不良やワークの精度不良を引き起こします。また、チップコンベヤに切りくずが詰まることで機械停止や故障へつながり、機械稼働率の低下に悩まれているお客様が多くいらっしゃいます。特に、切りくずが長くなりやすい被削材は、切削条件やチップブレーカの選定だけでは切りくずを分断することが難しく、手作業による切りくずの除去やインチング、ターンミーリングによる加工方法の工夫や、クーラントの圧力を利用して切りくずを分断するなど、切りくずトラブルに対してさまざまな対策が必要です。しかし、これらの方法には追加の工具や設備導入に費用が掛かることや、セットアップや除去作業に時間が掛かるという課題があります。
 テクノロジーサイクル「チップブレーキング」は、このような切りくずのトラブルにお悩みのお客様に最適なソリューションです。主軸回転と工具の送り軸方向への振動を同期させることで、非切削時間を設けて切りくずを分断します。切りくずが長くなりやすい樹脂や純銅、純アルミニウムでも確実に切りくずを分断することが可能です。また、外径旋削だけでなく、溝入れや穴あけ、内径旋削などさまざまな加工方法に対応します。

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