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ー 科学と技術で産業を考える ー

ことラボ・レポート

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工作機械輸入協会 2026年度総会懇親会開催

2026 年 06 月 03 日

 日本工作機械輸入協会(金子一彦会長)は、5月 27 日に都内のホテルで 2026 年度総会および懇親会を開催した。懇親会で開会にあたり金子会長が挨拶した。

金子会長の挨拶

日本工作機械輸入協会・金子一彦会長

 「当協会は 1955 年に創立され昨年 70 周年という大きな節目を迎えた。昨年4月に 70 周年記念式典を開催し、多くの人に参加いただき暖かいご支援のお言葉をいただき、有意義な式典となった。改めて関係各位にあつくお礼を申し上げます。本年は 70 周年を経て次の時代に向けたあらたな取り組みを進める年だ。
 現在、私たち輸入関連業界にとり最大の課題は長期化する円安への対応だ。とくにスイスドルに対しては非常に高い水準で推移している。納入した補修部品の価格高騰でも苦労している。以前ならお客様との長年の信頼関係で吸収できていたが現在の為替水準では、企業努力でカバーできる限界を超えている。しかし会員各位は、価格転嫁ではなくお客様と丁寧な対話を重ねながら、なぜこの設備が必要なのか、なぜこの製品に価値があるのかを真摯に説明し、生産性向上を実現するなど、海外製品の本質的な価値を提案することで、単に海外製品を輸入して販売すること以上の取り組みをして、お客様の課題を解決するソリューションを提供している。われわれのビジネスはそういう方向に進化していくのではないかと感じている。
 また最近では工作機械単体ではなく、自動化推進や測定機器、ソフトウェアさらにアフターサービスを含む総合提案により、価格競争に左右されないビジネスモデルに移行しつつあるように感じている。
 現在の経済環境は厳しいが、価格問題に左右されない、ものづくりに対してどのように取り組むか、改めてみなおす機会になっていると考える会員企業が増えてきている。この環境をどのように乗り越えていくか、少しでも前向きに取り組んでいく。
 昨年の《EMO2025》では、AI関係、知能化や最新のデジタル技術の世界の最新動向に触れることができた。当協会の視察団も会員企業の皆さんのサポートで多くの収穫を得ることができた。改めてお礼を申し上げる。本年は《IMTSシカゴショー》と欧州で開催される《AMB》に視察団を派遣する予定だ。海外サプライヤとのリアルな交流などを強化していきたい。日本のユーザを海外サプライヤに紹介することが私たちの重要な使命だと思う。
 今年度の協会事業としては、テクニカルショー・ヨコハマ(来春)への参加は諸般の事情を考慮して参加を中止することにした。今年5月に開催された《MEX金沢2025》に参加した。新たなる地域展開の大きな一歩となった。そしてなんといっても 11 月に開催される《JIMTOF2026》は、当協会にとって極めて大きな舞台になる。世界の大きな企業が参加するこの機会に、会員企業の皆様のビジネス拡大が進められるように海外メーカとの橋渡し役になるようにこれまで以上に努力していく。今後はユーザ、商社、メーカという縦の関係ではなく、会員相互の関係を緊密にした全員参加型の協会としてさらに進めていく。海外の優れた技術を紹介するという当協会のミッションを強化していく所存です。」

来賓・経産省産業機械課・是安課長補佐の祝辞

経済産業省・製造産業局産業機械課・是安俊宏課長補佐

 「我が国を取り巻く国内外の環境は、デジタル化の進展、地政学リスクの高まり、GX・DXを巡る国際競争の激化など大きな変化に直面している。特に今般、中東情勢に関しては我が国のエネルギー安全保障の観点から万全を期して国民生活や経済活動に影響の出ないように全力で対応していく。
 経済活動に関して言えば石油や石油製品について全体として必要な量は確保できている。プラスチック製品の原料になるナフサに関しては、中東以外からの輸入拡大により確保を目指している。一方、供給の偏りや流通の目詰まりが生じているという話もあり経産省に情報提供窓口を設けてサプライチェーンを確保している。先行き不透明な国際情勢の中、強い経済を実現していくために、高市政権では産業の国際競争力強化を目指している。レアアースや半導体用の重要な部品の輸入先に特定の国に過度に依存することがないような強靭なサプライチェーンを構築するような取り組みを進めている。また我が国が強みを持つ素材分野については研究開発を一層加速していく。こうしたことを官民で推し進めていくことにより、新たな企業価値を創造することに加えて、経済安全保障の観点から我が国の靭性、確実性を高めていく。」

大磯利之副会長の締めの挨拶

大磯利之・副会長(キャプテンインダストリーズ代表取締役社長)

 「長引く円安で会員各社は苦労しているが、工業製品の発祥の地はヨーロッパで、まだまだ紹介しないといけない製品がある。日本のお客様からは「この機械のこの部分は何を使っているんだ」というような突っ込んだ質問を受ける。このような経験から輸入機械にはまだまだ“商機”があると思う。それにはやはり人からいろいろと聞くのではなくて、皆さん自身で感じ取ってほしい。そうしたことを念頭に、会長、理事を含めて「世界一周ツアー」(※)を組むことにした。米国約2日間、欧州2日間の強行スケジュールです。展示会でいろいろなことを感じ取っていただき、その強みをこれからのビジネスで生かしてほしい。“世界一周”などと簡単には決済できないかもしれないが、協会幹部がサポートするのでよろしくお願いします」

※日本工作機械輸入協会は今年9月に開催される《IMTS2026》(米国シカゴ)と《AMB2026》(独シュトゥットガルト)を一挙に視察する視察団を募集している。9月 13 日(日)出発で9月 20 日(日)帰国(米国約2日、独2日)の強行軍だ。日本産業界が隆盛期を連想させる発想に拍手を送りたい。参加者募集の締め切りは6月 15 日(月)。詳しくは日本工作機械輸入協会のホームページ参照(https://www.jmtia.gr.jp/