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日本工作機械輸入協会 元専務理事 山下 敏久/【連載#5】「日本工作機械輸入協会 専務理事としての8年間」

2022 年 05 月 19 日

日本工作機械輸入協会
元専務理事
山下 敏久(やました としひさ)

1948 年 11 月19 日生 広島県出身
1972 年 機械商社(広島) 入社
1980 年 千代田機械貿易(現シーケービー)広島営業所入社
2012 年 同社を定年退職
2013 年 日本工作機械輸入協会 専務理事就任
2021 年 専務理事退任、顧問に就任
 1955 年に設立された日本工作機械輸入協会は、今年で 67 年を迎える。金属切削型工作機械、鍛圧機械、測定・検査機器、産業ロボット、CAD/CAM システム、切削工具、工作用付属機器等 金属加工製造設備及び技術の健全な輸入の発展と会員共通の利益を増進するための事業を行うことを目的に活動を開始した。
 この輸入協会の専務理事として、2021 年まで活躍された。


《第 5 回》 各委員会の設置〈広報委員会・見本市委員会〉

【広報委員会】 この委員会は、もともと「ホームページ委員会」であった。協会のホームページ作成のために集合した委員会で、ホームページが完成すれば用がなくなる予定だったが、これを発展 的に解消し、新たな方策として広報員会とすることにした。目的は対外的に協会を広報することでホームページのリニューアルも含まれている。委員はそんなに多くない方がよいと考え、5~6 名で元ホームページ委員会参加の企業を中心に依頼した。2 カ月に 1 回の会合を輸入協会事務所で行い、輸入協会の広報の方策について話し合ってもらうこととした。当初、委員長は株式会社シーケービーの早坂勝博氏にお願いし、三宝精機工業株式会社の金子一彦氏(当時副会長)、ゴーショー株式会社の田渕敏浩氏、株式会社エスアンドエフの 伊吹良太氏、ツールドインターナショナル株式会社の鈴木遼子氏(2021年6月末退任)の 5 名だった。
 まずは古くなっていたホームページを刷新し、輸入統計データ・会報など検索しやすく修正されていった。展示会などで、より輸入協会を認知されるような方策も検討していただいた。
【見本市委員会】 これについては設置することを私の独断で中止した。 理由は、他の業界団体では設置されているようだが、輸入協会では「テクニカルショウヨ コハマ」と JIMTOF くらいしか見本市と呼べるものはなく、JIMTOF では会員企業の小間割りが重要な仕事であり、これに会員企業が参加するとまとまりがつかなくなると判断したためである。そこで「テクニカルショウヨコハマ」のような展示会には各出展企業から担当者を出してもらい、展示会委員として活動してもらうようにしていった。
 この展示会委員会が開催されるときには、広報活動という観点から広報委員長にも出席をお願いし、後日の広報委員会(2か月に1回開催)で確認いただいた。
 いずれの委員会も新型コロナ感染症の発症が大きく影響を及ぼし、これに伴う国と東京都の要請に従い、リアル面談ではできなくなった。いろいろと機材を購入してWebミーティング形式が可能な環境とし、委員長を除く委員は事務所にすら集うことができなくなった。毎回行うのは行事の延期か中止かの議論ばかりであったのは非常に残念である。
 未だこの傾向は続いており、いつ収まるかわからない中で、手探りで進めているのが現状である。各委員会の委員長、委員には申し訳なく感じていた。