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「第47回 工作機械技術振興賞」の贈賞式が開催された

NEW! 2026 年 07 月 22 日

 公益財団法人・工作機械技術振興財団(理事長・安達俊雄)は6月 16 日、都内のホテルにおいて「第 47 回 工作機械技術振興賞」の贈賞式を開催した。
 贈賞式は、安達 俊雄 理事長の主催者挨拶に続き、新野 秀憲 審査委員長の審査報告が行われ論文賞、奨励賞受賞者への賞状と副賞が授与された。
 贈呈式が終わると来賓の経済産業省機械情報産業局産業機械課・須賀 千鶴課長が祝辞を述べ、参加者全員の記念撮影が行われ、恒例の講演会が2名の講師によって行われた。
講演会の講師と演題は以下の通り。
(1)東京都市大学 理工学部機械工学科 川合 邑佳/同 准教授 亀山 雄高
「微粒子ピーニングによるガラスのナノテクスチャリングとそれを用いた粉体付着防止効果」
(2)岡山大学 学術研究院 准教授 篠永 東吾
「磁場制御下での大面積電子ビーム照射による表面仕上げ」
講演会終了後、会場を移して技術交流会となった。

 本財団は 1979 年に、株式会社牧野フライス製作所の創業者・牧野常造氏の私財を基金として 設立された。それゆえ業界識者の間では“牧野財団”などと呼ばれ親しまれている。設立の目的は工作機械技術の振興と試験研究を助成することで、この分野の優れた研究成果に対して工作機械技術振興賞を表彰してきた。「論文賞」は日本機械学会、精密工学会、砥粒加工学会、電気加工学会で発表された論文の中から工作機械の発展・進歩に大きな貢献が期待できる独創的な論文の推薦をうけ審査して表彰する。学生を対象とした「奨励賞」は、この4学会の学生会卒業研究発表論文集の中から審査委員会で審査している。
 今回は論文賞5件、奨励賞7件、ならびに試験研究助成 11 件を選定した。これを含めて同財団がこれまで贈賞してきた贈賞・助成は累計で 1,225 件(3,136 名)、総額 13 億 8,811 万円となった。

主催者挨拶をする 安達 俊雄 理事長
審査報告をする 新野 秀憲 審査委員長
来賓の祝辞を述べる
経済産業省製造産業局産業機械 須賀 千鶴 課長

 今回受賞した論文賞は以下の5点、奨励賞7点。

第 47 回工作機械技術振興賞・論文賞               (同不順、敬称略)

第 47 回工作機械技術振興賞・奨励賞               (同不順、敬称略)

第 47 回試験研究助成
助成A(一般研究者)

助成B(学生)

特別試験研究助成(プロジェクト研究)

 日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に参加する産業をFA業界と呼んでいるが、そのFA業界のメンバーで公益財団法人などを設立している企業が何社かある。この牧野フライス製作所を初めとしてアマダ、ミツトヨ、マザック、OSG、ファナック、NSKなどだ。その多くは、1980 年代から 90 年代にかけて設立された。かれこれ 40 年前後になるが、この間の技術的進化は、当時の想定を超えている。財団の守備範囲の再検討が必要だと思う。
 上記のリストを一覧するとタイトルから研究内容が推測できるものは皆無だ。文系エンジニアだから仕方がないといわれるかもしれないが、それはエンジニアの思い上がりだと思う。専門家だけが判ればよい、というのは偏狭だと思う。いま、切削加工か成型加工か、レーザ技術、3Dプリンタ、摩擦圧接接合(FSW)など所属分野が定まらない技術を対象にしようとしても管轄官庁の管理が硬直しており、新技術や業際技術が取り上げられないとの悩みを聞いた。このようなことでは現状をブレークスルーする技術の誕生は望めないのではないか、と危惧している。