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ロボット展示会に新しい切り口 RoboNext2026
世界最大級の「国際ロボット展」を主催する2つの団体、(一社)日本ロボット工業会と日刊工業新聞社が新たなロボット展を企画した。《国際ロボット展iREX》は昨年末に開催されたが、その記事でも書いたが、ロボット展は雨後の筍のように乱立しており、各企画とも独自性を出そうと苦労している。その中で根本的な課題として「ロボットをどのように使うのか」という基本的なコンセプトが明確でないことを指摘した。「何でもやる」あるいは「何でもやれそう」なロボットを「誰が」「何のために」「どのように使う」ことを見せるのか、というロボットに対する基本的なスタンスが打ち出されていない展示会が多いと思う。
12 月に開催される予定の《RoboNext(ロボネクスト)2026》は、企画内容が少し前進したように思える。その企画の概要は以下のようだ。
展示会概要
名称:《RoboNext(ロボネクスト)2026》
テーマ:ロボットをもっと身近に、そして未来(あす)へ
開催概要:国内外における各種ロボットおよび関連機器・技術を一堂に集めて展示し、様々な業界が抱える直近の課題解決を目指す。また、ロボット未活用領域に向けたソリューション提案を行い、各業界の生産性向上・ウェルビーイングな環境構築に寄与する。
会期:2026 年 12 月2日(水)~4日(金)10:00 ~ 17:00 ※4日(金)のみ 16:00 まで
会場:インテックス大阪
主催:(一社)日本ロボット工業会、日刊工業新聞社
協力:日本ロボットシステムインテグレータ協会、日本物流システム機器協会、日本部品供給機器工業会、セーフティグローバル推進機構など
来場者数:40,000 名(予定)※同時開催展含む
出展規模:300 社・団体、1,000 小間(目標)
同時開催:MONO×TECH、高精度・難加工技術展、表面改質展
※AI・ロボット・ウェルビーイングテクノロジーに関する国際フォーラムも予定
RoboNextのNextについては2つの意味があるという。ひとつは“NEXT to YOU”を意味する。それは。あなたが働く場所・あなたが生活する場所で、ロボットが活躍する光景をイメージしている。もうひとつは“NEXT GENERATION“を意味している。次のロボット産業を担うスタートアップ・ベンチャー企業や若手人材が集える場所をイメージしている。やや抽象的だが、おいおい明確になっていくだろう。
出展製品のゾーニング
最大のポイントは、出展製品を主催者側でゾーニングすることだ。多くの展示会が、出展社ごとの小間に展示され、来場者サイドに立てば統一感の乏しい展示会になっていた。それを主催者が基準を設けて類似の出展製品をまとめる、という。出展者と主催者の共同作業が必要になる。出展者にとっても主催者にとっても面倒な作業だが、来場者には親切な取り組みだ。
そのゾーニングのイメージは、現状では以下のように考えられている。
①Next Technologiesエリア:未来を支えるロボットおよび要素技術・サービスなどを対象としてエリア。
②Next Generationエリア:スタートアップ・ベンチャー(設立 10 年以内)、教育機関を対象としたエリア。
③Next to youエリア:各業界をユーザーや団体と連携してテーマを設定し、ロボット活用を身近に感じる企画展示をおこなうエリア。
④RoboNext Future(仮称):人とロボットが創り出す未来の可能性を感じ取ってもらうことをコンセプトに、会場全体に一体感を持たせた展示エリア。
出典対象製品 出展対象製品は以下のような商品群が想定されている。
・各種製造用ロボット
(機械加工。プレス、溶接、組立、塗装、樹脂成形など)
・応用システム
(測定・検査・試験、仕分け・ピッキング、包装など)
・搬送・物流ロボット
(ACV、AMR、仕分け、梱包など)
・AI・フィジカルAI・ロボットソフトウェア
・ヒューマノイドロボット・次世代ロボテックス
(AI搭載ロボット、高度自律ロボット、ソフトロボテックスなど)
・システムインタグレータ(Sler)
(開発、設計、運用、保守など)
・ロボットシミュレーション/ビジョンシステム
(2D/3Dカメラ、画像処理など)
・駆動・センサ・制御系
・外装・機構部品
(外装、歯車、ケーブル、治具など)
・ロボット関連サービス
(教育、人材、保守など)
・その他ロボット関連分野
(パーツフィーダ・部品供給システムなど)
今後のスケジュール

展示会は同じ分野の製品群が一堂に会して競い合うことが本旨だ。多くの工業製品が展示会で紹介される。来場者が、その比較が判りやすいように工夫が必要だ。しかしロボットは、人間のように「何にでも使われる」ので、比較が難しい。人間でもスポーツなら五輪だし、美しさならミスコンのようなもの。競争の基準を合わせないで競争していたのがこれまでのロボット関連展示会だったように思う。JIMTOFでも、機種別展示の方向に進んでいる。判りやすい企画で導入が進むことを期待したい。