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IMTS~米国の底力

2024 年 10 月 16 日

一般社団法人日本工作機械工業会(稲葉善治会長)は、9月 26 日に開催された月例記者会見において米国シカゴで開催された《IMTS2024》の視察報告を行った。

1.IMTS2024 開催概要
(1)名称 IMTS2024(International Manufacturing Technology Show)
(2)会期 2024 年9月9日(月)~ 14 日(土)6日間
(3)会場 McCormick Place(マコーミックプレイス)展示場(米国シカゴ市)
(4)主催 米国製造技術工業協会
(5)来場登録数 89,020 人
(6)展示場面積 248,000 ㎡(展示ホールの合計面積)
(7)展示面積 113,948 ㎡(出展ブースの合計面積)
(8)出展者数 1,737 社(IMTS2022 展より 4.4 %減)

当会会員出展者(48 社/五十音順) *日工会会員企業です
アマダ/イグス/エレニックス/エンシュウ/オーエム製作/オークマ/岡本工作機械/キタムラ機械/紀和マシナリー/クロイツ/C&Gシステムズ/シーメンス/ジェイテクト/ジェイテクトグラインディングツール/ジェイテクトマシンシステム/シギヤ精機/シチズンマシナリー/芝浦機械 /スター精密/西部電機/ソディック/大昭和精機/高松機械/TAKISAWA/ツガミ/津根精機/中村留精密/ニイガタマシンテクノ/ニデックオーケーケー/ニデックマシンツール/日本電子/ 野 村 D S/ハイマージャパン/ファナック/ブラザー工業/ブルームノボテスト/マーポス /牧野フライス/松浦機械/三井精機/三井ハイテック/ミツトヨ/三菱電機/村田機械/安田工業/ヤマザキマザック/レニショー/碌々スマート

(9)IMTS展の開催規模

開催年 会期 出展社数 会員出展社数 展示場面積(㎡) 展示面積(㎡) 来場者数(人)
2010 9.13~18 1,728 40 248,000 105,700 82,411
2012 9.10~15 1,909 44 同 上 111,500 100,200
2014 9.8~13 2,035 39 同 上 111,400 114,147
2016 9.12~17 2,375 46 同 上 120,774 115,612
2018 9.10~15 2,565 52 同 上 132,315 129,415
2022 9.12~17 1,816 44 同 上 112,791 86,307
2024 9.9~14 1,737 48 同 上 113,948 89,020

(10)展示構成

出典物 展示館・レベル(階)
主たる工作機械(NCL、TC、MC) 南館 レベル3
歯車機械 北館 レベル3
研削盤・仕上げ加工機 北館 レベル3
鍛圧機械・レーザ加工機・積層造形装置 北館 レベル3
産業用ロボット 北館 レベル3
工作機械部品 東館 レベル2
CNC、CAD/CAM 東館 レベル2・3
オートメーションシステム 東館 レベル3
計測機器 東館 レベル3
ツーリング・ワーク保治具・工具 西館 レベル3

(11)主要展示会の開催規模

展示会名 IMTS JIMTOF CCMT SIMTOS EMO CIMT
開始年 2024 2024 2024 2024 2023 2023
会 期 9/9~14 11/5~10 4/8~12 4/1~5 9/18~23 4/10~15
開催地 シカゴ 東京 上海 ソウル ハノーファー 北京
展示場面積(㎡) 248,000 118,540 200,000 102,431 524,285 140,000
出展者数 1,737 1,262 1,877 約1,300 約1,850 1,582
来場者数※1 89,020 13万人目標 124,695 101,233 約92,000 154,957

※1 JIMTOF、EMO 純来場者数(会期を通して1人1回のカウント)
IMTS :主催者が公表した来場登録者数
CIMT、SIMTOS:延べ人数(出展者スタッフの人数も含む)
CCMT:主催者が公表した重複なしの来場者数

(12)海外参加工業会  17 ヵ国1地域 19 団体

2.出展動向等
(1)EV シフトへの対応や省エネルギーを謳った展示はあまり見られない。医療部品対応とし ての多軸自動盤や、航空機部品を加工サンプルにした複合旋盤、旋回機能付き放電 加工機など、多品種少量に訴求した展示が比較的多いように感じられた。
(2)自動化に関しては、前回展と同様、ストッカ付のロボットローダやパレットチェンジシステ ム、バーフィーダ等の展示が多く目に着いた。また、労働者不足と人の入れ替わりの激 しい米国ユーザ事情に鑑み、ロボットが一部加工や洗浄・測定を担う、また画像センサ を用いた自動補正装置などとセットにして運用するなど、安定生産への寄与を目的とし た自動化システム展示が見られた。
(3)IoT プラットフォームについて前面に押し出した展示は見られなかった。ダッシュボード による稼働状況の可視化などが中心。一方、Google、AWS、Microsoftなどが自社クラウ ドプラットフォームを用いてデータ一元化や部門間連携などの提案がなされていたが普及が進むかは未知数。
(4)AM に関しては、大きな進展は見られなかったものの、後工程を含めたシステムソリューションとしての展示や大型コンポーネントへの対応などが見られた。
(5)今回も東館に Educational Area が設置された。IMTS では小学生から大学生まで幅広い 年齢層を IMTS に招待している。展示内容には操作を体験できるミニ工作機械や、エン ジニアの種別に応じたキャリアパスの紹介、また、潜水艦や弾薬関係など防衛関係に 関する教育展示も見受けられた。

3.その他
次回 IMTS2026 展は 2026 年9月 14 日(月)~ 19 日(土)、シカゴ マコーミックプレイスにて 開催予定。