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「研削盤 4 社が NEDO からの委託事業による「AI 搭載研削盤」を共同開発 」

2022 年 10 月 04 日

 研削盤開発メーカー4 社(株式会社ナガセインテグレックス、ミクロン精密株式会社、株式会社シギヤ精機製作所、牧野フライス精機株式会社)と、国立大学法人北海道大学、国立研究開発法人理化学研究所は、2020 年より新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の AI 実装プロジェクト「次世代人工知能・ロボットの中核となるインテグレート技術開発/人工知能技術の適用領域を広げる研究開発」を進めてきた。

 そして代表企業 2 社(株式会社ナガセインテグレックス、ミクロン精密株式会社)が、2022 年 11 月 8 日から東京ビッグサイトで開催される「第 31 回国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」において、この研究の中間的成果として AI 搭載研削盤のプロトタイプの出品を行う(予定)。

 この事業では、マシン本体・砥石などのハードと、加工条件のようなコンディショニングを一連の加工システムとして捉えており、成形平面研削盤・センタレス研削盤・円筒研削・工具研削の 4 つの加工分野の研削盤メーカーが共同で研究に関わることにより、それぞれの加工分野の独自性を包括しながら応用性の高い AI システムの構築を目指している。特に今回開発する AI システムは、加工要求に対して最適と思われる加工システムを推奨する「加工システム推奨 AI」と、その推奨加工システムで研削加工中にマシンに設置されたセンシング情報を基に加工条件の最適化を探り出す「加工条件最適化 AI」と熟練者の知見をモデル化して示す機能「熟練者知見示唆 AI」で構成されている。

研削加工を行う前に考える必要がある項目

 本テーマは、NEDO における AI 技術の早期実装に向けた研究テーマの一つであり、多様な産業分野で開発期間の短縮と導入の容易化を目指し、製造における非熟練者の判断を支援する人工知能技術の開発としてスタートした。暗黙知とされる熟練者思考をグラフデータ化して最適な加工システムを導き出し、熟練者の感覚をセンサーが捉えるマシンの挙動と加工変化に置き換えて推知化することで、加工最適化を行える AI 技術を搭載した複数種類の研削盤の開発が期待されている(2024 年 3 月末終了予定)。

AI 搭載研削盤の概念図

AI 搭載研削盤の概念図

・本件に関する問い合わせ先 : 各社広報担当へ